0-1. MinGWの導入
公開日: 16:09 0. 開発環境/0-1. MinGWの導入
C++コンパイラ
ソースコードから実行可能なプログラムにするためにコンパイラが必要です。殆どのC++コンパイラはソースコードの拡張子を問題にしませんが、特に指定する理由がなければ.cppを使います。当サイトではOSをWindows、コンパイラをMinGWとして話を進めます。コンパイラや環境依存のコードは扱いませんが、CRT関数の一部(strcpy()など)で警告が出る場合があります。
MinGWのインストール
MinGWはWindowsでGCCを使うためのソフトです。まずはwww.mingw.org へ行き右上のDownload Installerボタンから最新版のインストーラをダウンロードします。ここでダウンロードしたmingw-get-setup.exeは正確にはMinGWインストーラではなく、www.mingw.orgのパッケージマネージャーのインストーラです。これをまずはインストールします。www.mingw.orgの管理しているソフトはコンパイラであるMinGWと、UNIXライクなシェル環境を提供するMSYSの2つがあります。本記事ではMSYSについては扱いません。
デフォルトのままインストールを終えるとMinGW Installerというアイコンがデスクトップに作られるので、ここからMinGWをインストールします。MinGW Installerを起動すると次のような画面になります。左のメニューで「Basic Setup」を選択し、右の「mingw32-base」と「mingw32-gcc-g++」の2つにチェックを入れます。その後左上の「Installation」から「Apply Changes」をクリックするとMinGWのインストールが開始されます。後で必要になったものはここからその都度インストールできます。
環境変数の設定
コマンドラインからコンパイラを呼びやすくするため、使用しているコンピュータにMinGWのインストール場所を登録します。デスクトップの「PC」を右クリックしてプロパティを開き、「システムの詳細設定」をクリック、「システムのプロパティ」ウィンドウの詳細設定タブから一番下の環境変数(N)...をクリックします。システム環境変数(S)の変数Pathを選択し、編集(I)...ボタンをクリック、システム変数の編集の変数値(V):にMinGWをインストールしたパス(デフォルトでC:\MinGW\bin)を追加します。\binが付いているか、前のものとセミコロン(;)で区切られているか注意してください。
動作確認
コマンドラインを開いて「g++ --version」とタイプしてg++ (GCC) 4.8.1
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のようなバージョン情報が表示されていればMinGWの導入成功です。
"内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。"と表示された場合、MinGWをインストールした場所と環境変数のパスが一致していない可能性が高いです。
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