1-12-1. 値渡し
公開日: 22:50 1. 基本編/1-12. 関数/1-12-1. 値渡し
関数の引数への値渡しは引数となる値を関数の仮引数にコピーします。この場合、関数内で引数として渡した値を変更しても、関数呼び出しに使用した引数に影響しません。デフォルトで、C++は引数に値渡しを使って呼び出しを行います。一般的に、これは関数内のコードは関数の呼び出しに使われた引数を変更できないことを意味します。swap()関数の定義を考えてみましょう。
// 値を交換する関数定義 void swap(int x, int y) { int temp; temp = x; // xを保存 x = y; // y を x に代入 y = temp; // x を y に代入 return; }
swap()関数に値を渡して呼び出してみましょう。
#include <iostream> using namespace std; // 関数宣言 void swap(int x, int y); int main () { // ローカル変数の宣言 int a = 100; int b = 200; cout << "交換前のaの値 :" << a << endl; cout << "交換前のbの値 :" << b << endl; // 値を交換する関数を呼び出し swap(a, b); cout << "交換後のaの値 :" << a << endl; cout << "交換後のbの値 :" << b << endl; return 0; }
上記のコードを一つのファイルに入れてコンパイル・実行すると、次の結果が得られます。
交換前のaの値 :100
交換前のbの値 :200
交換後のaの値 :100
交換後のbの値 :200
値を関数内部で変更しても変化がないことが確認できます。
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